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2021/02/16

お知らせ

開幕戦へ! グリーンロケッツ戦士の決意表明 第5回 FB吉廣広征×LO廣澤拓 「チームのためにもファンのためにもまず1勝! そして、そこから勝ち続けたい!」

昨年からの新型コロナウィルス感染拡大の影響で、前代未聞のプレシーズンを過ごしてきたグリーンロケッツ戦士たちが、いよいよ2月20日から始まるトップリーグ最後のシーズンに挑む。
コロナ禍のなかで選手たちはピッチに立つ日を夢見ながら、何を思い、どう過ごしてきたのか。
決意表明の第5回は、筑波大学出身でお互いを「タク」「ヨシさん」と呼び合う、ベテラン2人による「いぶし銀対談」です!
 

■昨季から今季へ

 新型コロナウィルス感染拡大の影響でトップリーグが「中止」となった昨季、グリーンロケッツは、開幕から一度も勝てないまま、リーグが中断した時点で6連敗と苦しみ抜いた。
 それを受けて今季は、どんな決意でシーズンに臨むのか。


吉廣広征(以下、吉廣) 


 昨季は、トップリーグが中止となって記録に残らなかったとはいえ、1勝もできなかった。シーズンで一度も勝てなかったのは、桐蔭学園中学でラグビーを始めてから初めての経験でした。だから、今はとにかく1勝したい。これは、ファンのためにもチームとしてまずやらなければならないことだし、まずそこに力を集中したい。そう思っています。
 チーム目標は「トップ4」ですが、今季は初戦からすべての試合に集中する。昨季が全敗だったので「もう失うものは何もない」という人もいますが、全敗という結果自体で多くのものを失いました。だから、それを早く取り戻して1勝しなければならない。そして勝ち続ける。
 今季は、それこそ1戦必勝の気持ちで戦う意気込みです。それが、自分がやらなければならないことだと考えています。

廣澤拓(以下、廣澤) 


 昨季はリザーブで途中から試合に入ったのですが、僕は、後半から入って、力強いプレーで試合の流れを変えるインパクト・プレーヤーのタイプではないので、とにかくラインアウトを安定させるとか、自分に与えられた役割を考えながらプレーしていました。
 今季は、先発として試合に出られるのか、リザーブになるのかわかりませんが、リザーブに回ったときに、もう少し力強いプレーで前に出られるように意識して練習に取り組んでいます。
 今のトップリーグには、リザーブから入って、力強く前に出るプレーで試合の流れを変えるような外国人選手が増えているので、僕にそういう役割が期待されているとは考えにくいのですが、それでも、彼らと同じようなプレーができるように意識しています。
 

■ステイホームの過ごし方

 そんな2人は、トップリーグが中止となってからの期間をどう過ごしてきたのか。ベテランたちの「ステイホームの過ごし方」を聞いた。

吉廣 僕は、一度しっかり休んでしまうと、メンタル面で気が抜けるというか、お腹いっぱいの気持ちになりかけることがあるので、ステイホームの期間はそれが怖かったですね。だから、外出できないときは家で身体を動かしていましたし、夜中に、ひとけのない道を、週に3回から4回は走っていました。休みという感覚を自分につけてしまうと、もうラグビーをやる身体に戻れない気がしたので、例年以上に走ったかもしれません。

廣澤 僕は、努力の人であるヨシさんとは違うので(笑)、とりあえず一度休もうと考えていました。シーズンが中断する前に、ケガをしたこともあって、コンタクトをしないで休むことも必要でしたから。あとは家族といっしょの時間を過ごすようにしていました。その間に、人から「太ったね」と言われるくらい体重が増えました。もちろん、体重を増やして、スクラムなどのプレーに重さを活かしたいという意図もありましたが。

吉廣 僕はタクみたいに完全に休むことができない。トレーニングがメンタルの維持につながっている部分があるんです。チームのなかでは釜池(真道)や、海外の代表で活躍する選手たちは、オフにきちんと休みますが、そういう人たちの方が、メンタルが強く見える。僕がそうやったら、もうラグビーには戻れないでしょうね。



廣澤 大丈夫ですよ、絶対にできます。
 僕はヨシさんとは逆で、メンタルの維持にしても、特にやったことはない(笑)。ラグビーをするために気合いを入れると、かえってガチガチに緊張してしまうタイプなので、リラックスしている方がいいんです。そうでないと、周りが見えなくなる。

吉廣 タクは大学のときからそうなんですよ。常に眠そうだし、どこでも寝ちゃうのに、試合が始まると、一番背が高いのにチームで一番低くタックルに入ったり、激しいプレーをする。そういうところは今も変わらないですね。

廣澤 僕にとってラグビーは、いまだに怖いし痛いから、試合前にスイッチを入れる。実は、僕は、鼻から息を吸うと全身に鳥肌が立つんです。だから、試合前には、いつもロッカールームで鼻から息を吸っています(笑)。

吉廣 なんか危ない感じだな(笑)。
 コロナ禍になる前は、タクと2人で朝まで呑むこともあって、そこでいろいろと話すことがストレス解消になっていたのですが、そういうことができなくなって、何をしたかというと……特にはないですね。

廣澤  僕にとっても、ヨシさんと呑みに行くことはリラックスするいい機会でしたが、もともとストレス発散を目的に、呑みに行っていたわけではないので、外で呑む機会がなくなっても、ストレスが増えたわけではありません。というか、僕はたぶんストレスがないんですよ(笑)。もちろん疲れたりはするのですが、イライラしたりするような反骨精神がないんじゃないかな。せいぜい、たまに家族で外食するくらいで、僕にとってはそれで十分でした。
 チームでオンライン呑み会も、たまにやりましたね。これも時間を決めないとキリがなくなるので、川村(慎)が時間を決めてやりました。僕にとっては、バックスの新人たちのような、普段話す機会のない選手たちと他愛のない話ができたことが、楽しかった。



吉廣 そうだ、僕はアジを50尾、ひたすらさばき続けたことがありました(笑)!
 これは、NTTコミュニケーションズシャイニングアークスの金正奎たちと、コロナ禍で困っている千葉県のお店を応援しようと、成田市場で買ったものでした。僕は、学生時代から毎日自炊していたので、サカナを3枚におろすことくらいはできるのですが、今回は量も多いし、しっかりおろそうと思ったので、インターネットで料理人の動画を見て勉強しながらさばきました。もう黙々と、何時間もひたすらさばき続けましたね。
 さばいた魚は、ひいきにしていただいているお肉屋さんに持って行ったのですが、お肉屋さんに魚を持って行くとすごく喜ばれる――ということがわかりました(笑)。江戸時代の物々交換みたいですが、アジをあげた代わりにお肉をもらってお互いに喜ぶ、みたいな感じでしたね。
 

■長く現役を続ける秘訣

 長く現役を続ける2人には、コンディションを維持するために、どのような食生活を送っているのだろうか。

吉廣 僕は、食事では、炭水化物や脂ものをかなり制限しています。食事を厳しく制限しないと、一時期は体重が97キロくらいまで増えてしまった。今は87キロで安定していますが、ラグビーの質も変わってきたので、こうしたコントロールは欠かせないですね。
 試合前に何を食べるのかも考えています。おかげでケガが少なくなったし、練習もしっかりできるようになりました。スピードも、今はここ何年かの間では一番スピードが出ています。
 もっとも厳しい制限をしていたのは数年前で、そのときは、鶏肉もささみしか食べなかったのですが、それだと体重が落ち過ぎてしまうので、今は生鮮食品から出る脂は気にしないで食べるようにしています。揚げ物のような加工されたものは食べませんが。

※チームのSNS企画で自炊の食事を紹介しています


 炭水化物は、体温で管理しています。エネルギーが足りなくなってくると、体温が0.2度から0.3度低くなるんですよ。そういうときに、炭水化物を摂るようにしています。だから、体重計と体温計は手放せません。今はコロナ対策で毎日2回朝晩体温を測っているので、わかりやすいですね。シーズン中は、試合前の水曜日くらいから、炭水化物や水分を多めに摂るようにしています。
 僕と同学年には、パナソニック ワイルドナイツの堀江翔太やヤマハ発動機ジュビロの五郎丸歩、NTTコムの山田章仁といった選手たちがいて、まだまだ活躍しています。東芝ブレイブルーパスの宇薄岳央とは、彼がいた東海大仰星高校と、僕が出た桐蔭学園高校がよく合同練習や合宿をやっていた高校時代からの友人です。だから、僕も努力すればまだまだプレーできるだろうという、マインドでいます。

廣澤 僕は一時期、脂ものを控えたり、好きだったラーメンを食べる回数も減らしたのですが、トップリーグが16チーム総当たりで15試合行なった16―17年度は、試合後に体重を量ったら99キロまで落ちていたことがありました。
 確かに体重が軽くなると、膝などへの負担が少なくなるので良い面もあるのですが、自分のバランスを考えると、体重は105キロくらいを維持したい。しかも、そのシーズンは、自分のパフォーマンスにもあまり納得がいかなくて、その辺りからストレスを感じながら食事を制限するよりも、好きなものを食べた方がいいのかなと考えるようになりました。
 今は、揚げ物が出てきても食べますし、食事をストレスにしない方がいいのかなと考えるようになりました。ストイックに食事制限をして試合に出たら、身体が悲鳴を上げる、みたいなこともありますからね。そこは、身体の声に耳を傾けて、ストレスとのバランスをとった方がいいでしょうね。
 

■開幕へ、そしてトップ4に向けて

 当初は1月16日に予定されていた今季の開幕は、新型コロナウィルス感染拡大の影響で2月20日に延期となった。その間の不安定な期間をベテランの2人はどう過ごしたのか。そして、2人は、どのようなアプローチでチーム目標の「トップ4」に挑もうとしているのだろうか。
 


吉廣 これは個人的な話ですが、僕は、トップリーグではパナソニックだけにまだ勝ったことがないんです。だから、1月17日にパナソニックとの開幕戦が予定されていたので、かなり期するものがありました。引退するまでに、トップリーグの全チームから勝利を挙げたいので。
 肉体的にも、開幕戦に向けてコンディションを仕上げるために気を遣っていたので、それをもう一度やるのが少し大変でした。ただ、開幕週に少し身体を痛めたので、延期となってホッとした部分もありました。2月20日の開幕戦も、アウェーでの神戸製鋼コベルコスティーラーズ戦なので、やり甲斐がある。メンバーに入って試合に出たいというモチベーションが上がりました。

廣澤 僕も、今は延期された開幕戦に向けてコンディションを整えているところですが、今回、延期となったためにセカンドステージが、総当たり戦ではなく負ければ終わりのトーナメントに変更されました。僕は、これがチームにとって良い方向に働くのではないかと思っています。
 NECはこれまでトーナメントを得意にしていて、2009―10年シーズンは、トップリーグは14チーム中10位だったのですが、日本選手権出場をかけたワイルドカードトーナメントを勝ち抜き、最終的には第47回日本選手権で準決勝まで勝ち上がりました(準決勝で三洋電機ワイルドナイツ=当時=に16―25)。僕自身もトーナメントが好きだから、今から楽しみです(笑)。
 僕がNECに入ってからトップ4に勝ち残ったのは、1年目だったこの日本選手権と、ネマニ・ナドロがデビューした11年度のトップリーグだけです。でも、2つのトップ4はちょっと違っていて、日本選手権でのトップ4は、みんな優勝したい気持ちが強かったので、「ああ、ベスト4か……」みたいな、落胆した空気が漂っていました。
 ナドロが活躍したときのトップ4は、レギュラーシーズンで5敗していて(8勝5敗)、勝ち点差でのベスト4でしたから、僕自身にはあまり実感がないというのが、正直なところです。
 今季は、開幕戦が神戸製鋼ですが、トップ4に行くためには、トーナメントでもそういうチームを倒さなければならない。だから、1試合1試合勝ちに行くしかないと思います。そのなかで、毎試合の結果を分析して、修正を施しながらセカンドステージのトーナメントにつなげたい。
 昨季もそうでしたが、このところ、前半に大量失点をするゲームが多いので、まず今季はディフェンスをしっかりして、トライを獲られたくない気持ちがあります。特に、モールからトライを獲られることが多いので、モールのディフェンスをしっかりさせたい。
 チームでは、今新しいディフェンスを導入していますが、僕としては、それに合った動きができるように、細かい動きや連携をトレーニングで身につけたいと思っています。

※若手時代の廣澤選手(左)吉廣選手(右)


吉廣 ベテランになるにつれて、僕は、積極性と安定感のバランスを考えるようになってきたのですが、今季は、安定感や責任感のあるプレーをするのはもちろん、自分で積極的にボールを持ってアタックに出ることにフォーカスしたい、と思っています。この1年間、新人時代のビデオを見返したりしながら、もう一度積極的に走ることにこだわって、積極性と安定感のバランスを、もう1段階から2段階高いところでとりたいと思うようになってきたのです。
 4月には36歳になって14年目のシーズンとなりますが、気持ちだけではなくて、数値の上でもスピードが出ているし、アジリティ(敏捷性)テストでもいい結果が出ています。だからこそ、積極性にこだわりたい。そして今は、そういう取り組みをすることで新たな刺激を受けて、試合への準備がとても楽しい。だから、今季は高いレベルで積極性と安定感のバランスをとることに、フォーカスしようと考えているのです。

(取材・文:永田洋光)


 

 

 

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31 19 - 26 59
12 33
T G PG DG   T G PG DG
3 2 0 0 3 2 0 0
2 1 0 0 5 4 0 0
5 3 0 0 8 6 0 0

2021/03/06 12:00

東京・秩父宮ラグビー場

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