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2020/12/22

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■リーダー陣座談会■ 「主体性」と「ハードワーク」に支えられた「一体感」で、トップリーグ2021に挑戦だ!

ー年明けからNECグリーンロケッツの、復活に向けた挑戦が始まる。
昨季は新型コロナウィルス感染拡大の影響で、レギュラーシーズン半ばの2月23日、第6節終了時点で中止。グリーンロケッツはその時点で6戦全敗と苦しみ抜いた。来年1月16日開幕のジャパンラグビートップリーグ2021は、その雪辱をかけた戦いとなる。
同時に、2003年にスタートしたトップリーグがこのシーズンを以て幕を閉じ、2022年からは25チームをいくつかのディビジョンに分けた新しいリーグがスタートする。つまり今季は、昨季の低迷からの飛躍を図ると同時に、22年からの新リーグで上位カテゴリーに入るための大切なシーズンとなるのだ。
そんな「勝負のシーズン」に、グリーンロケッツは「NEC PRIDE」をチームスローガンに掲げて乗り込む。
選手主体で作られたこのスローガンには、今季で3シーズン連続のキャプテンとなる亀井亮依選手、新たに共同キャプテンに任命された中嶋大希選手ら、ピッチで汗を流す現役たちの思いが込められている。そして、指揮官の浅野良太ヘッドコーチ(HC)は、どんな思いで彼らの作業を見守ってきたのか――リーダーたちが語る、今季にかける思いを聞け!ー


※画像をクリックして詳細ページをご覧頂けます



――まず、どういう方向性でチームスローガンを作ったのか、その思いを聞かせてください。

亀井 今季はターゲットを「トップ4」に設定して、そのために必要な行動目標を定めています。
同時に、その前提として、「勝ち続けるチーム文化」を創る必要があります。スローガンを決める過程では、そのためにどうすればいいかを、みんなで話し合ってきました。
 そのなかから、出てきたのが3つの行動目標です。
  1つは「一体感」。昨年は、日本代表が「ワンチーム」をスローガンにしてW杯を戦いましたが、僕らも一体感を持って戦いたい、ということです。
 2つ目は「主体性」。
 そして、最後が「ハードワーク」です。
 この3つを軸に勝ち続ける文化を創っていこうと考えているのです。

※3年連続でキャプテンを務める亀井選手


 昨季は、僕が単独でキャプテンを務めましたが、1勝もできないまま、新型コロナウィルスの感染拡大でトップリーグが中止となりました。昨季もトップ4を目標に掲げていたのですが、そのなかでチームが同じ方向を向いていないように感じられたことがあった。言葉で説明するのは難しいのですが、僕自身、一体感に欠けていたという印象を持ちました。
 なんというか……チームのみんながトップ4というターゲットだけを見ていて、なぜトップ4を目指すのかという理由を全員で共有できていなかった。そう感じたのです。
 だから、その理由づけを明確にするための作業をみんなで進めてきました。
 トップ4という目標を達成するために、自分たちがどういうクラブでありたいか。チームから外部にどういう影響を与えていきたいのか。そういうところが議論のテーマになりました。
 僕自身について言えば、1勝もできずにシーズンが中断したとき、チームが負けたら僕らには存在価値がなくなるのではないかという危機感を持ちました。そのとき、僕らが目指すクラブのあり方は、スポーツチームとして活動するなかで、勝利以外にも価値を生み出すような柱を据えるべきではないか、と考えたのです。もちろん、勝つことを前提にした話ですが。

中嶋 グリーンロケッツはよく「仲がいいチーム」とよく言われます。僕自身そう思っていますが、昨季は、それがラグビーになったときに、「ただ仲がいいだけ」になっていなかったか。グラウンドのなかでも、先輩に強く言えないとか、厳しい指示をできないとか、そういう形で出てしまったのではないか。今から振り返ると、そういう思いがあります。
 だからこそ、「仲の良さ」が、チームの強みになるようにしていきたい。
そうと思っています。

※今シーズンから亀井選手とキャプテンを務める中嶋選手


亀井 うん、海外出身の選手からも、よく「チームに温かく受け入れてもらっている」という話を聞きます。仲がいいというのは日本人選手だけに限った話ではなく、チームのなかに多様な文化を受け入れる土壌がある、ということでしょう。それが、昔からの伝統だと思います。
 でも、昨季は、試合後のロッカールームの雰囲気やみんなの表情を見て、選手の間に温度差があるように感じました。試合のなかでも、相手に崩されたときに踏ん張ることができず、一気に崩れてしまう。そこで踏ん張って立て直す力が、まだまだ足りなかった。そういう部分をチームとして乗り越えるために必要なのが、「一体感」だと考えているのです。

中嶋 亀井さんが言ったことと共通しますが、昨季は、トップ4という目標はありましたけど、1人ひとりのポジションに対する意識が、ある選手はしっかりしているのに、ある選手は薄かったりと、バラつきがありました。メンタルがバラついていた、と言えるかもしれません。今季、「一体感」を柱に据えようとしているのには、そういう背景があるのです。

浅野 少し補足すれば、選手たちが、どういうチームスローガンを掲げるのかを話し合うなかで、まず「一体感」という大きな柱が出てきた。そして、それを支える両輪として「主体性」と「ハードワーク」というイメージが固まってきた。こうしたキーワードが、チームが勝ち続ける文化を創り上げるためにはどうすればいいのか、というワークショップのなかから出てきたのです。
 亀井は今、「行動目標」という言葉を使いましたが、勝ち続ける文化を創るためには、では1人ひとりが何をするのか。そういったところまで掘り下げていきたい。今は、こうした考え方を具体的なイメージにして、クラブハウスに掲示しています。

※就任2年目のシーズンに挑む浅野監督



――昨季は亀井選手が単独でキャプテンを務めましたが、今季は、亀井選手と中嶋選手の共同キャプテンという形です。その意図はどういうところにあるのですか。

浅野 今までは亀井が攻守の先頭に立ってみんながそれについて行くというイメージでした。だから、亀井が倒されたら、みんながどうしていいのかわからないみたいなところがあったかもしれません。でも、今季はダイキ(中嶋大希)が亀井からパスを受け継ぎ、みんながサポートにつく。そういう幹というか、チームの柱が大きくなったイメージですね。

――それは、昨季のレビューから発想されたことですか。

浅野 そうですね。昨季はキャプテンが亀井で、その他にリーダーが3名という形でシーズンに臨みました。このリーダーたちは熱量の高い4人でしたが、温度差ということで言えば、今季はそういう熱量の高い選手をもっと増やす必要がある。これは、スタッフの間でも、シーズンのレビューとして出てきたことでした。
 ですから、今季はリーダーの数を増やしました。それも20名に!
 もしかしたら亀井もダイキも手持ちぶさたになってしまうかもしれませんが(笑)、さまざまな役職を与えることで、「役が人を作る」という効果も期待しています。というのも、今のチームには、高校や大学でキャプテンを経験した選手が、それほど多くいません。みんな性格も優しい。でも、そういう選手たちに、人前で話す機会や自信をもっと持たせてあげたい。それがチーム力を引き上げる1つの要素になると考えているのです。


※チーム内には『委員会制度』があり、各担当ごとにピッチ外でも価値向上を目的とした活動が行われている。
『スポナビ』にも掲載された『グッズ制作の裏側』は下記の画像をクリックしてご覧になれます


 もちろん、リーダーだけではなく、リーダーに従う選手たちのフォロワーシップも大切です。
 ただ、自ら発言し、提案してみんなを引っ張りながらリーダーに従うといったあり方も可能でしょう。そういうフォロワーシップがチームに定着すると、一体感を生むのにいい効果があると考えているのです。
 あとはスタッフのコミュニケーションをもっと密にして、選手と一体化していこう、と。新しく加わったスタッフも、今までのチームにないものを作り上げる力を持っていますし、その影響も、選手たちが自信を持つことにつながると思っています。
 チームをどういう方向に進めるかは、リーダーたちとスタッフで話し合いながら決めていきますが、さまざまなポジションのさまざまな人からの声が多く聞こえて、コンセンサスが形成されればチームのあり方も変わってくる。今季は、選手発信でミーティングを開いていますが、同じ内容を伝えるにしても、僕が言うのと、選手から伝えるのとでは、聞き手も違う印象を持つでしょう。あるいは、それに対する提案や新しい発信につながるかもしれません。下準備はもちろん僕がやりますが、そこから先は選手たちに任せたいと思っています。

亀井 僕は今季でキャプテンとして3年目になります。この間も、毎年その前のシーズンを振り返って少しずつアプローチを変えてきたのですが、今季は特に、みんなの力を借りようと考えています。僕はこれまで、周りの人を使うというか、周りの人に行動してもらうのがあまり得意ではなかった。だから、今季はダイキをはじめみんなの力を借りて、チーム作りをしていきたいですね。ピッチの上で、本当に心から納得できるシーズンにしたい――そう思っています。

※11/28(土)に行われた最初のプレシーズンマッチではチームを牽引するプレーを見せた


中嶋 僕自身はキャプテンとして1年目になるわけですが、昨季まで亀井さんが背負っていたものを、少しでも分担して背負うようにしたい。でも、他にもリーダーがたくさんいますので、2人だけでチームを引っ張るのではなく、みんなでチームを変えていきたい。僕は話すのが上手い方ではないので、行動でチームの行動目標を示すようになりたいですね。まだ亀井さんが背負っているものの比重が大きいですが、それはこれから少しずつ……と思っています(笑)。

※チームリーダーとして臨んだ最初のプレシーズンマッチ


亀井 ダイキにあって僕にないもの、というのが確かにあります。だから、それを上手く使いたい。試合中も、それからグラウンド外でも。
 グリーンロケッツの特色は確かに仲がいいことですが、一方で自分に厳しい選手が多いんですよ。でも、自分にはムッチャ厳しいのに、隣の人に厳しくなれない。これは、今年からチームに加わったスタッフに聞いても、そういう印象があると言われました。
 その意味では、ダイキは試合中にFWのお尻を叩くのが仕事ですから、グラウンド外でもやってもらいたい。それが、悔いのないシーズンにつながると思っています。

――最後に、来年1月から始まるシーズンがトップリーグ最後のシーズンとなって、22年度からは新しいリーグがスタートします。新リーグの詳細はまだ具体的に決まっていませんが、グリーンロケッツのどういう部分を伝統として新リーグへと受け継いでいきたいと考えていますか。

中嶋 チームの歴史を振り返ると、浅野HCの現役時代に、グリーンロケッツは日本選手権で優勝していますし、トップリーグが始まってから一度も降格していません。ずっと一番上のカテゴリーで戦い続けてきた。そういうチームの文化は、今も残っていると思います。
 今年の目標をトップ4に設定したのも、新しいリーグになっても一番上のカテゴリーで戦いたいという思いがあるからです。日本で一番高いレベルにいることで、子どもたちにもグリーンロケッツに入りたいと思ってもらいたいし、僕らが現役を去ってもチームが続いていく――そのためにも勝ち続ける文化を創りたいのです。

浅野 角田道生ゼネラルマネージャーが「ビクトリー」と「バリュー」という言葉を掲げているのですが、「勝ち」と「価値」は密接な関係にあります。
 グリーンロケッツが、初年度の03年からトップリーグに参加できたのも、その前のシーズンで勝ったからでした。このときは、02年度の東日本社会人リーグ、関西社会人リーグ、西日本社会人リーグの1位チームと、当時W杯方式で行なわれた第55回全国社会人大会の予選プール上位2チームに無条件でトップリーグ参加が認められたのですが、グリーンロケッツは社会人大会で、「死のC組」と呼ばれたプールでリコー、ワールド、トヨタ自動車を破って1位で通過。晴れてトップリーグに参加することができたのです。
 そういう意味では、勝つことによって初めて見える「絵」というものがある。だから、現場の僕としては、まず「ビクトリー」にこだわりたい。ダイキも言ったように、新しいリーグがスタートするときもトップのレベルにいたいし、やっぱり勝つことで「バリュー」も生まれると考えています。
 新しいリーグが始まれば、チームでアカデミーを持つことも考えなければいけないし、地域との協定を結んで社会貢献をしていく必要があります。柏市で言えば、W杯のときにオールブラックスがキャンプを張ったというレガシーもあります。そうした価値を高めるためにも、勝つことで「我孫子にグリーンロケッツあり」ということを広めていきたいですね。
 勝つから周りが注目するし、我々の誇りも大きくなる。それだけ勝つことが大切なのです。

亀井 僕自身は4年目で、トップリーグでプレーした経験も少ないのですが、それでもトップリーグが始まったときからグリーンロケッツがリーグに居続けたというのは、大切な伝統だと思います。22年度から始まる新しいリーグがどのような形になるかはまだわかりませんが、僕たちとしては、トップのレベルに居続けた伝統を守っていきたい。それは本当にそう思います。
 ただ、浅野HCの時代からグリーンロケッツはディフェンスを武器にしてきましたが、今はラグビーのルールも変わって、アタックを続けて得点を重ねないと勝てないようになってきました。だから、今季は攻撃に重点を置きたいと考えています。そして、ディフェンスでも、攻撃的な部分を出していきたいですね。

※感染症対策に配慮し、新シーズンのビジュアルデザイン会議に参加する亀井選手・中嶋選手・浅野監督


――「ディフェンスのNEC」という看板を下ろすのですか(笑)?

浅野 いや、チームの文化は1年、2年で築けるものではなく、継承することが大切だと思います。その意味では、我々の財産を強みに換えていくのが大切で、「ディフェンスのNEC」という看板を捨てるわけではありません(笑)。ただ、今のラグビーの変化に合わせて、攻守において攻撃的な部分を打ち出そうとしているのです。

――ありがとうございました!




 

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グリーンロケッツ

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三菱重工相模原ダイナボアーズ

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三菱重工相模原ダイナボアーズ

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T G PG DG   T G PG DG
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2021/01/09 14:00

三菱重工相模原グランド
※中止※

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