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2020/02/12

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■ジャック・ラム インタビュー 新戦力は「背中で引っ張る」NO8!



 NECグリーンロケッツに頼もしい新戦力が加わった。
 昨年のW杯でサモア代表のキャプテンを務めた、NO8のジャック・ラムだ。
 父のパットさんも、サモア代表で同じ背番号8をつけて、キャプテンを務めた「レジェンド」。1999年のW杯では、初戦で日本代表を43-9と破っている。そのときの、パットさんのトイメンが、ジェイミー・ジョセフ現日本代表ヘッドコーチだった。
 ジャックの場合は、同じW杯の舞台で日本に19-38と敗れたが、それでも骨惜しみしないプレーぶりは高く評価されている。
 今は、負傷からも回復し、遅ればせながらグリーンロケッツの一員として試合に出場すべく、コンディションを上げているところだ。
 そんなジャック・ラムに、これからトップリーグに臨む意気込みを聞いてみた。
 

――グリーンロケッツに入ることを決めたのはどういう理由ですか。


ジャック・ラム(以下JL) 来日する前に、コーチ陣とスカイプで話し合いました。そのとき、ここ数シーズンは下位にいるけれども、これからチームをしっかり作って順位を上げるつもりでいると聞きました。目標はトップ4であり、さらにファイナルを目指すチームにしたいということでした。
 その話を聞いて、順位を上げるために僕が貢献できれば名誉なことだし、自分にとっても大きなチャレンジになると思いました。今も、メンバーとして順位を上げるために貢献したいと思う気持ちに変わりはありません。
 

――サモア代表には、日本のトップリーグやサンウルブズでプレーしたトゥシ・ピシ選手がいます。彼から、日本のトップリーグについて、何か情報やアドバイスはもらいましたか。


JL トゥシ・ピシとは仲が良くて、いわば親友です。
 確かにピシは日本で長くプレーしているし、日本のトップリーグについてもよく知っています。2,3年前には、ピシから「日本に来てラグビーをやらないか」と誘われたこともありました。そのときは、もうプレーするチームが決まっていたので断りましたが。
 ピシから、トップリーグについて特に突っ込んだ情報を聞いたことはないですが、心構えみたいなものはアドバイスされています。
 まず、自分のプレースタイルを大きく変えないようにすること。それから、言葉が通じにくくてフラストレーションを感じることもあるかもしれないが、普段からしっかりした行動をとるように、といったことです。僕自身は、今、日本語を勉強中です(笑)。


 

――グリーンロケッツというチームの印象を教えてください。


JL みんな、最初から僕を温かく迎え入れてくれました。僕がW杯でプレーしたことも知っていて、そのことをリスペクトしてくれました。いいチームだと思いました。
 いっしょにトレーニングを始めてからは、コーチングをすれば伸びる素材がたくさんいて、首脳陣が言うように、上位を狙うポテンシャルがあると思うようになりました。
 これまでは4連敗で、月曜から金曜まで積み重ねているハードワークが結果に反映されていませんが、1つでも勝ってきっかけをつかめば、チームはいい状態になるでしょう。それだけハードワークをしているのですから。
 まずは、自分たちのラグビーを信じて一貫性を保ってプレーすること。勝つためには、それが必要だと思います。僕も、そのために、フィールドの内外でチームを助けたいと思っていますし、貢献したいと思っています。
 

――気になる選手や、注目している選手はいますか。


JL 日本人選手のなかには、セレクターの目にとまれば、もっと上のレベルに行ける力を持った選手が何人かいます。それこそ、代表に選ばれてもおかしくないくらいのレベルです。
 外国人選手では、サム・ヘンウッドがすごくいいプレーをし続けていますね。
 ヘンウッドと僕はポジションが重なりますが、ライバルというより、僕も試合に出られるようになって、彼といっしょにプレーをしたい。そういう相乗効果でチームにいい結果をもたらせることができればベストだと思います。
 チーム全体を考えても、そうやってポジションを競い合い、高いレベルで試合に出るメンバーが決められるのがベストでしょう。それが、チーム力を押し上げることにつながると思います。
 

――ご自身のプレーの特徴を教えてください。


JL 僕は、何か1つのプレーにこだわりを持つタイプではなくて、チームから求められるプレーをしっかりピッチで表現したいと考えています。つまり、自分が好きなプレーにこだわるのではなく、勝利のために持てる力を発揮して貢献したいのです。
 今は、16日の三菱重工相模原ダイナボアーズ戦(相模原ギオンスタジアム 13時キックオフ)に勝つことがチームのターゲットですが、僕も、この試合に出場することをターゲットにしています。そのためにも、首脳陣からメンバーに選んでもらえるよう、練習のときからいいパフォーマンスを心がけています。これまでは、ケガの影響でトップリーグに出られなかったので、その分も貢献したいですね。
 プレーヤーとしての僕の強みは、オールラウンダーであることです。
チームから求められるプレーを頭に入れながら、試合の状況に応じて、そこで求められるプレーをするように心がけています。
 たとえばバックスが好調で、どんどんゲインラインを切っているような状況なら、僕は、バックスにいいボールを供給するために、ラックで相手を排除するクリーンアウトに集中します。
 逆に、僕がボールを持って前に出ることを求められるような状況ならば、力強いキャリーでチームを前に出そうとします。
 もちろん、ピンチが続くようなときは、ディフェンスで厳しいタックルをし続けることに集中します。つまり、1つのプレーにこだわるのではなく、チームが求めるプレーや、今の状況で求められるプレーを遂行できるところが僕の強みなのです。
 

――英語でよく言われる「チームマン」ですね。


JL 確かにそうかもしれません(笑)。
 

――サモア代表ではキャプテンを務めていましたが、グリーンロケッツの亀井亮依キャプテンのキャプテンシーをどう見ていますか。


JL 亀井のプレースタイルは、僕のスタイルによく似ていますね。
 試合中に、いろいろな場面で身体を張ってタックルするところを見て、そう思いました。
 キャプテンとしてのあり方も、僕と同じように、言葉ではなくプレーでみんなを引っ張るスタイルだと思います。キャプテンというのは、もともとリーダーになる素質を与えられた選手がなるべき存在だと思いますが、亀井もそういう選手の1人でしょう。
 僕自身は、サモア代表でキャプテンを務めたときには、スピーチのやり方や、チームメイトにどう自分の考えを伝えればいいかといったコミュニケーションの方法を学びましたが、それでも自分の行動やプレーでみんなを引っ張る方が得意でした。
 ただ、チームが強くなるためには、すべての選手がグラウンドの内外で、キャプテンと同じようにリーダーシップを発揮できるようになることがとても大切です。そうなって初めて、試合中のさまざまな状況に対応できるようになりますから。


 

――チームのなかでのコミュニケーションは、ちゃんと取れていますか。


JL 日本人選手のなかにも英語を話せる選手がいますし、僕の日本語も、少しずつですが上達しています。だから、それほど困ってはいません。そのうちに、もっと上手くコミュニケーションが取れるようになると思いますよ。
 普段は、まだ他の外国人選手といっしょに行動することが多いのですが、この前は、同じポジションの選手が集まる「バックロー会」があって、そこで亀井や田中章司、松村拓海といっしょに話をしました。とても楽しい時間でしたよ。
 

――これから、チームが上位に浮上するために、どういう部分で貢献していきたいと思いますか。


JL とにかく今までケガでチームに貢献できなかったので、まずメンバーに選ばれて試合に出ることが大切だと思っています。その上で、チームがやろうとしているラグビーを理解して、練習中からプレーでいいお手本になれるように取り組みたいですね。
 特に、今のチーム状態を考えると、僕には、ディフェンスでチームに貢献することが求められると思います。また、僕も、その部分で貢献したいと考えています。
 それから、ゲームのなかでチームに冷静さを保つように働きかけるのも、僕の大切な役割だと考えています。
 チームの現状は、みんなハードワークをしているにもかかわらず、試合では相手陣の22メートルラインに入ったところで得点に結びつけられなくて、そこで少しイライラしたり、慌てている部分があります。もし、僕が試合に出れば、5秒でもいいからみんなで少し息を整えて、改めて自分たちの役割を思い出し、ゲームプランをしっかり遂行できるようにチームを落ち着かせたいですね。そうすれば、結果も自然に上向くでしょう。チームには大きなポテンシャルがあるのに、それをまだ試合で出しきれていない印象を受けるのです。自分たちの力を、まだ上限まで出しきれていないのでしょうね。
 だから、僕としては、そういう可能性を引き出すことに貢献できればいいと思っています。
 

――最後に、お父さんのパットさんから、日本でラグビーをプレーすることについて、何かアドバイスを受けましたか。


JL 父からは、「人生という長いスパンで見れば、ラグビーは小さなこと。だから、どこに住んでラグビーに打ち込んでいても、とにかく家族を大切にしなさい」と言われました。もちろん、今の僕はラグビーに集中していますが、一方で、常にバイブルを手放さず、自分の行ないを振り返ろうとしています。
 実は、2週間前に3人目の子どもが生まれたのですが、まだ飛行機に乗れないので日本に来るのはもう少し後になります。だから、今は家族といっしょに暮らせる日を、待っているところです。
 

――ありがとうございました。



 
(取材・文:永田洋光)
 

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NEC
グリーンロケッツ

vs

リコーブラックラムズ

NECグリーンロケッツ

リコー

12 0 - 12 26
12 14
T G PG DG   T G PG DG
0 0 0 0 2 1 0 0
2 1 0 0 2 2 0 0
2 1 0 0 4 3 0 0

2020/02/22 11:30

東京・秩父宮ラグビー場

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