シーズン開幕へ、森田キャプテン「トップ4」入りをカンファレンスで宣言!

info_category3.gif2018/08/22

 ジャパンラグビートップリーグ2018―19の開幕を前に、参加16チームの監督・ヘッドコーチ、キャプテンが一堂に会するプレスカンファレンスが20日、都内で行なわれた。



 今季は、来年開催されるラグビー・ワールドカップ2019を前に行なわれる最後のトップリーグということもあり、高島正之チェアマンは「これまでにない重要なシーズン」と位置づける。
 今季も昨季同様にホワイト、レッドの2つのカンファレンスに8チームずつ所属するシステムだが、レギュラーシーズンは各カンファレンス内での総当たり戦のみ。その順位によって、各カンファレンス1位から4位は1位~8位決定トーナメントに、5位から8位は9位~16位決定トーナメントにそれぞれ進む。
 この順位決定トーナメントは12月に行なわれるが、1位~8位決定トーナメントの準決勝以降が、第56回日本選手権を兼ねることになる。
 カンファレンスで登壇したNECグリーンロケッツの森田洋介キャプテンは、「シーズンの目標はトップ4に入ること」と宣言したが、目標を達成すれば、グリーンロケッツが14年度以来となる日本選手権出場を果たすことになる。



 また、それとは別に、日本代表以外の選手の強化と、将来の代表選手発掘を目的に、日本代表活動期間の11月に、新たに創設された「トップリーグカップ」が行なわれ、4チームが1つのプールに所属して総当たり戦を行なう。こちらも、その順位に従って、最終順位を決めるトーナメントが来年1月に行なわれる。
 今季のもう1つの特色は、外国人選手の出場枠が拡大したことだ。
 これは、他国で代表経験を持たず、3年居住などのワールドラグビーが定めた条件をクリアすれば日本代表となる資格を得られる、「特別枠」選手たちのプレー機会を増やすことを目的にしたもの。他国で代表経験を持つ選手は同時に2名しかプレーできないが、そこに特別枠の選手3名を加えて最大5名までがピッチに立てるのだ。
 グリーンロケッツで言えば、元オーストラリア代表のスコット・ヒギンボッサムと元ニュージーランド代表のスティーブン・ドナルドに、特別枠のマリティノ・ネマニ、アマナキ・サヴィエティ、サナイラ・ワクァを加えた5名が同時にプレーできることになる。さらに、アジア枠の選手1名もそこに加えることが可能で、こちらも含めれば、最大6名の外国人選手がピッチに立つことになる。
 レギュラーシーズンが“短期決戦”となったことに加えて、外国人選手出場枠の拡大があり、そうした“条件”をどう活用するかが、今季の成績を大きく左右しそうだが、その意味でも、シーズン序盤に白星を重ね、早い段階でチームの骨格を固めることが求められる。
 そんなシーズンにどう挑むのか。
 以下に、森田キャプテンと、ピーター・ラッセル ヘッドコーチのコメントをご紹介しよう。

「連戦が続く厳しいシーズンを、勢いに乗って突っ走る!」

森田洋介キャプテン



今季はレギュラーシーズンが7試合と短期決戦になるので、開幕戦を落としてはいけないという意識が全員に浸透しています。
開幕戦で対戦する豊田自動織機シャトルズには昨季勝っていますが、今はそうした過去のデータは考えないようにしています。今季は、アジア枠以外の外国人選手枠が5人に増えたことで、どのチームもメンバー構成が変わってくるでしょうし、これまでのデータが参考にならない可能性の方が高いのです。
ですから、開幕戦もそうですが、目の前の対戦相手をしっかり分析し、練り上げた戦術を、80分間どこまで忠実に実行できるかが、大切になります。
日程的には休みの週が1週間だけで、連戦が続く厳しいシーズンですが、その分、集中して力を発揮しやすいのでは、と考えています。勢いのまま突っ走れる今季のスケジュールは、今のチームに合っているように思います。
今季は、元ニュージーランド代表のスティーブン・ドナルドが加入しました。ポジションが僕と同じSOなので、僕がリザーブに回ることもあるかもしれませんが、だからといってリーダーとしての役割が変わるわけではありません。
いっしょにコンビを組めば、ドナルドは高いレベルでプレーしてきただけあって、こちらの意図をよく聞いてくれます。
僕自身も、6月にドナルドがいないなか、スーパーラグビーのワラターズに勝ったことが大きな自信になっています。強豪に勝てたこともいい経験でしたし、そうした積み重ねが、今季につながっていくと確信しています。

「目の前の一戦一戦に全力集中で勝利を積み上げたい!」

ピーター・ラッセル ヘッドコーチ



チームは今、ルーキーも含めて全員がハードトレーニングを積んで、トップメンバーに入ろうと激しくしのぎを削っています。
全員がフィジカルな強さを身につけることを心がけていますし、的確な判断をくだせるように日々の練習から考えています。ボールをしっかり動かして、いいラグビーをするマインドセットができている手応えを感じています。
スキルも向上しています。相手にコンタクトしながらオフロードでパスを通したり、ディフェンスでもシステムを守って、結果につなげています。
今季の目標は「トップ4」に入ることです。
これは、今年の3月に、スタッフやリーダーとしっかり話し合って決めました。というのも、目標を現実的に達成できるものにしようという声が、選手たちから出てきたからです。そのためにも、まず目の前の一戦一戦に全力を集中し、そこで勝利を積み上げていくことが必要です。
今季はレギュラーシーズンが7試合しかありません。その分、毎試合のパフォーマンスと、そこからのフィードバックを次の試合に活かすことが何よりも大切になります。
レギュラーシーズンが長ければ、取りこぼしがあっても挽回することが可能ですが、今季はすべてのゲームが「決戦」であり、そこで勝利を挙げることが求められるのです。
ですから、今季は、外国人選手、日本人選手を問わず、常にベストな選手を起用しなければなりません。そのために、今のチームには、挑戦しようという空気が満ちています。全員が必死に食らいついて、試合に出たいと強く思っているのです。
今季は、スティーブン・ドナルドが加入して、森田洋介、亀井亮依の両キャプテンにいいアドバイスを送っています。ドナルドの経験が、両キャプテンの判断や決断に還元されているのです。
おかげでバックスラインをどういう構成にするのか悩むところですが、FWでも7番は亀井と大和田立という2人の素晴らしい選手が激しくポジションを争っていますし、NO8にはスコット・ヒギンボッサムも戻ってきました。6番には細田佳也もいるし、頭を悩ませながらも、非常にバランスの取れたメンバーを組むことができるでしょう。
ぜひ、期待してください。
 
(取材・文:永田洋光)
 

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