【グリーンロケッツ新人選手座談会】後編「今季はこんなプレーで勝利に貢献したい」編

info_category3.gif2018/05/30

前編では、スタートを切ったばかりの社会人生活に戸惑いながらも、NECに、そしてグリーンロケッツに馴染んでいく日々を語った新人たち。
彼らはお互いをどういうキャラクターだと考えているのか。
そして、今季、ルーキーからチームに貢献するためには何が求められるのか。
後編では、その熱い胸のうちを語ります!
 
選手名 ポジション 身長/体重 出身
足立匠
(あだちたくみ)
PR 180cm/124kg 流通経済大学
亀山雄大
(かめやまゆうだい)
SO/CTB/WTB 170cm/78kg 筑波大学
横山陽介
(よこやまようすけ)
SO/FB 181cm/93kg 早稲田大学
中嶋大希
(なかじまだいき)
SH 171cm/80kg 流通経済大学


――同期4人、お互いの関係は?




足立
 亀山は寮の部屋が近いのでいっしょに行動することが多いですね。けっこうアクティブで、行動的です。1人で海外に出かけるようなタイプなので、そういうところは凄いと思います。
 横山は、けっこう地道にコツコツやるタイプ。学生時代は接点がなく、グリーンロケッツに入団してから知り合ったのですが、一途な印象を受けます。

横山  ……「一途」って、どういうこと?

足立  中嶋は大学からいっしょですから今年で5年目ですが、すぐ追っかけますね。

中嶋  なんだ、それ(笑)。

横山  何を言いたいんだよ、一途とか(笑)。

足立  あ、いや中嶋は、ラグビーには非常にストイックです。オフは……けっこう謎の部分がある、ということです(笑)。

亀山  足立は、ストイックですが、マイペース(笑)。
 研修中もウェイト・トレーニングを欠かさないように、みんなで我孫子に戻ってからトレーニングしたり、武蔵小杉で研修を受けたときはレッドロケッツの施設を借りてトレーニングしましたが、そういうときに、足立は、自分たちがトレーニングを終えたあとも、1人で黙々と続けていました。
 ただ、みんなが電車に乗り遅れないよう急いでいるときでも、「次の電車でいいや」と、ペースを崩さない。マイペースに、かつストイックに生きています。
 横山は、高校時代から知っています。中嶋もそうですけど、確か関東代表の合宿でいっしょになっています。そのときは、僕もSOで同じ部屋でした。僕は無名校(千葉・佐倉高校)出身のプレーヤーなので、「あ、桐蔭(学園)の横山サマだ」と思っていました(笑)。いっしょのチームになった今は、とても話しやすい人間だと思っています。
 中嶋は、まだそれほどいっしょに出かけていませんが、遊びに行ったら楽しいタイプだと思います。



横山  足立は本当にマイペースですが、一度自分で「こうする」と決めたら絶対にやり抜くタイプで、人に流されずに自分を貫く強さがある。それが、ストイックという印象につながっているのだと思います。たまにその良くない面が出て、電車の乗り換えを急いでいるのに優雅に歩いているのですが(笑)、ラグビーではそれがいい面に出るのでは、と思っています。
 亀山は、私生活がアクティブなだけではなく、プレー面でも瞬発力や瞬間的なスピードがあって、「ああ、そういうプレーをするんだ」と驚かされることがあります。僕は今FBをやることが多いのですが、ラインの後ろから見ていて普通では考えられないようなプレーをすることがあります。その辺りは、これからもっと話して、亀山の判断に対応できるようにしていきたいですね。
 中嶋とは職場もいっしょで寮の部屋も隣なので、しょっちゅう顔を会わせています。
 一見、いい加減な「テキトータイプ」に見えますが、実は、ちゃっかり努力家です。ひたすら厳しいトレーニングに励むのではなく、自分に足りない部分を見つけると1人黙々と課題を克服するために努力する――そういうタイプですね。そして、負けず嫌い。だから、トレーニングのポイントが絞れている。僕は、あれもやらなければ、これもやらなれければ、と思い込むので、トレーニングを効率良くできないのですが、中嶋は1つのことに絞って、集中的に効率良くトレーニングをします。だから、「ちゃっかり努力家」なのです。
 お互いにメンバーに選ばれて、中嶋と9番10番のコンビを組むことがあるかもしれませんが、そのときは……たまに集中力がないときがあるのでそこを意識してプレーして欲しいです(笑)。

中嶋  横山は、職場がいっしょだという以上に、僕と似たところがあるように思います。
 言葉で言うのは難しいのですが、フィーリング合う。特に、私生活で「ノリ」や感じ方が近い。ただ、今の横山はケガをしているので、もうこれ以上ケガをしたくないという思いで、しっかり体のケアをしていますし、自分に足りない部分を鍛えている。やることをしっかりやっています。
 亀山は本当にアクティブで、アウトドアが好きだからキャンプに行きたいみたいです。たぶん、女性から見て「カレシにしたら楽しいタイプ」だと思います(笑)。
 足立は、もう5年目ですから、どす黒い部分も嫌な部分も恥ずかしい部分も全部知っていますが、具体的に言葉にすることはできません(笑)。一方で、みんなが言うように非常にマジメなところがあって、自分でハードルを上げ過ぎて苦しくなるときもありますが、そうやって自らプレッシャーをかけて頑張るところがあります。



――ラグビー選手として目指すもの


中嶋  大学3年生のときに初めて日本代表に選ばれました(現在2キャップ)。そのときに感じたのが、意識の高さでした。
 日本代表に選ばれて、初めて社会人の選手たちといっしょに練習したのですが、練習そのものから厳しいプレッシャーを感じました。大学では、ミスしてもいいやという態度で練習に臨むこともあったのですが、代表ではそれが許されない。社会人の選手たちは、学生と違って集中力が凄いですし、1つのミスに対する厳しさが違いました。
 そうした選手たちといっしょに国を代表して戦うのですから、テストマッチのプレッシャーは凄かったのですが、同時に代表で活動するなかで自分が成長している手応えがありました。
 これからは、まず自分の持ち味、得意なところを伸ばそうと考えています。ただ、同時に苦手な部分も直さなければならないし、そのバランスが難しいですね。
 今は、まずトップリーグの試合に出ることを目指して、そのなかで自分の力を伸ばせればいいと考えています。W杯についても、今の自分には来年の大会はまったくイメージができませんが、2023年の次の大会を意識して頑張ろうと思います。
 そのためにも、グリーンロケッツのプレースタイルや戦術になじめるように、理解を深めたい。その上で、僕自身のプレースタイルを出せるようにしていきたい。そこで首脳陣に認めてもらえば試合に出られるでしょうし、シーズンを通して活躍することも可能になります。ですから、チームの戦術に、いかに自分の持ち味を溶け込ませることができるかが大きなポイントだと思います。
 本当に今季は試合に出て、グリーンロケッツの勝利だけではなく、自分自身の次のステージにつながるようなプレーをしたい。なるべく多く人にプレーを見てもらいたいですね。

横山  僕は、シーズンに入るまでにしっかりケガを治して、体の状態を整えようと考えています。その上で、シーズンでベストを尽くせるように、スキルも上げていきたい。
 学生時代は、飛距離のあるキックと、周りとコミュニケーションをとりながら、ゲームのなかでイニシアティブをとるのが得意でした。
 ただキックは、以前はいいところに蹴ってタッチに出れば「ナイスキック!」と評価されましたが、現在はボールを再獲得するためのキックが求められています。だから、キックのバリエーションも増やして、状況に応じて蹴り分けられるようになりたいですね。もちろん持ち味はキックだけではなく、トライをお膳立てするような、目立たないけど存在感のあるプレーをアピールしたいと考えています。そのためにも、まずケガを治して、チームが勝つことに貢献できるように、チームの力になれるように、頑張りたいです。

亀山  今の僕は、さまざまなポジションができるところが評価されていると思います。もちろん、そのまま器用貧乏で終わりたくはない。ですが、今はどのポジションでも試合に出られるように準備しておけば、出場する機会が増えるのでは、とも考えています。
 タイプとしては、僕はリザーブで試合の途中から入ってインパクトを与えられるようなプレーヤーではないので、試合のなかでさまざまな役割を果たせれば、と思っています。試合のなかで、たとえば誰かが負傷して退いたときに、そのポジションに入るようなイメージですね。実際、大学ではそういう役割を担っていました。
 試合に出られるかどうかは首脳陣が決めることなので、自分でコントロールはできませんが、いろいろなポジションができる部分を自分の武器にしていきたい。もっと言えば、刻々と変わる試合状況のなかで、ポジションにかかわらず自分で立つ位置を考えながらプレーをしたい。そうすることで、生き生きと動けると思いますし、そこが自分のアピールできる部分だと思います。
 とにかく今季は、1つでも多く試合に出たい。そして、自分のプレーがしっかり勝利に結びつくようなプレーヤーになりたい。今は、それだけです。

足立  グリーンロケッツでは同じポジションにベテランの選手たちが多いのですが、1年目のルーキーらしく、自分の持ち味も出しながら、積極的かつハングリーにプレーしたいです。
 PRというポジションはスクラムがすべてではありませんが、今はチームで最高のコーチングを受けていますし、この素晴らしい環境のなかで自分のスクラムを磨いて、「オレのスクラムに注目してくれ」と言えるようなプレーヤーになりたいです。
 両親に育ててもらったこの体がありますから、それを生かして、どんな状況でも頭から密集に飛び込んでいけるようなガッツ溢れるプレーを見せたい思いもあります。もちろん、仕事をするのはゲームのなかでも地味な部分が多いのですが、そういうところで自分の仕事をしてチームに貢献したいですね。
 高校時代は、母がよく試合を見にきてくれて、ケガの心配をしながらも、僕の好きなようにやらせてくれました。父が試合を見にくると僕はアガって力んでしまうところがありましたから、父はあまり試合を見にこなかったのですが、高校の県大会決勝戦は、コッソリ観戦していたそうです。
 なんというか……父が怖いわけではありませんが、家庭のなかでは絶対的な存在だったので、小学校で空手をやっていた頃から父がくると力むようになったのです。
 さすがに今はそういうこともなくなりましたが、自分にとって両親の応援はいいモチベーションになります。地元に戻ると、今は父とお酒を飲みに行ったりします。そういうときは、ほとんどラグビーの話はしませんし、リラックスして話をできるのですが、今も基本的には敬語で話していますね(笑)。
 今季は、そういう両親に活躍する姿を見てもらうためにも、1試合でも多くファーストジャジーを着て、新人らしく勝利に貢献できるよう、最前線で体を張ってアグレッシブにプレーするつもりでいます。

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